コラム

「インターネット業界の楽しみ方入門」


福山 誠

株式会社Donuts
社長室 社長室長

アントレプレナー

2013/10/16 15:20



【はじめに】

株式会社 Donuts の福山誠と申します。日本ベンチャーキャピタル株式会社の照沼様からのご紹介で寄稿させていただいております。 きれいな文章を書くのがあまり得意な方ではないので、基本的に自分の言葉で書き綴れればと思っております。

簡単に経歴を紹介させていただきますと、早稲田大学大学院を修了した後、Google Japan に新卒として入社し、2011年8月に個人で運営していた「ソーシャルランチ」というサービスを運営するために、シンクランチ株式会社という法人を作り、サービス拡大と共に、2012年12月に株式会社Donutsに事業売却を行い、今に至ります。

2013年10月現在は Donuts の社長室長として「ソーシャルランチ」含め、新しいインターネットサービスの開発・運営に携わっております。

この場をかりて、 このコラムの主旨である「これから起業される方へのメッセージ」を送りたいのと、現時点で自分が業界や若者に対して感じていることをアーカイブすることで、老後の酒の肴にできればと考えております。

私はかれこれインターネット業界でしか働いたことがなく、あくまで私が語れるのは、インターネットの上で提供されるサービスや事業のことで、つまりはインターネット業界についてのみを対象としていますので予めご了承いただければと思います。

 

【インターネット業界で働くということ】

突然ですが、おそらく私は一生インターネット業界で働くのだと思っています。 老後にこの提言を見て爆笑するのかもしれませんが、まぁそういうことになるだろうと思ってます。

なぜならば、こんなに移り変わりが激しく、大きい波や小さい波含めてチャンスに恵まれた業界はそうはないからです。回線の革命が起きたり、端末の革命が起きたり、コンテンツに流行り廃りがあったり、規制緩和があったり。 また、従業員としての働き方という観点からしても、公務員やほぼ国営みたいな大企業だとチャンスは有限で、かつ若いときにしかなかったりするので、70歳まで楽しく働くには不利かなと思ったりするわけです。

で、ここで何が言いたいかといいますと、激動の業界だからこそ、チャンスに対してチャレンジすべきということです。 起業が答えではないかもしれませんが、波に乗ろうとする行為自体がこの業界の本質的な働き方、もしくは楽しみ方なんじゃないでしょうか。

とはいえ、経営者の方々は波に乗ることを考えているので、それぞれの会社としては波に乗ろうとチャレンジして事業展開しているわけです。 しかし、働いていて「あれ、これって部長のための仕事じゃね?」と個人的に感じることが多くなったら、その方は波ではなく部長に乗っているわけで、インターネット業界の楽しみ方として損をしているといえるでしょう。 そのような方がいらっしゃれば、ぜひ一度、インターネット上での事業に関わるということの本質を今一度考えていただきたいと思います。

 

【起業する前に業界の動きを認識しましょう】

私自身も、新卒で入った会社の中では、シンプルに会社の中の波に乗ることしか考えていませんでした。 ここで成果を出したら評価あがるなぁとかです。しかし、あくまで会社の評価だからなぁと漠然とナンセンスだとは思っていました。

そんな中、個人で運営していたサービスが、ちょうど日本でいう Facebook 浸透の波をとらえていたので、本気で業界の波に乗る決意ができました。 今は事業会社の従業員として、新規サービスを開発するということをやっていますが、波の乗り方は違いますが、これもやってることは同じです。

たまに学生などと話をしたり、セミナーで若い方と名刺交換したりすると、起業という行為自体が目的になっているケースが多いかなと思います。 波に乗るために起業をするのであって、その波を認識できていなかったら、わりとやることがなかったりします。 私こそ全然できていませんでしたが、こういう風に時代が変わって行くからこういうサービスがくるよねとか、こういうニーズが生まれるよねという発見が、起業する前には必要だと思います。 波がこない海でのサーフィンほど悲しいものはないですからね。 ですので、天性のセンスを持ち合わせない限りは、働いた経験がそれなりにあったほうがよいということだと思います。

 

【私からのご提案】

私自身は、これからもっとインターネット業界を楽しみまくりたいと考えています。どこで働いていようが、起業していようが、フリーでいようが変わらないです。 辛いことは多々あると思いますが、これ以上に楽しいこともないので、自分なりに楽しむことに集中しようと思っております。

前述の「この業界の楽しみ方」に共感いただいた方は、一度自分のリソースの使い方を深く考えてみてはいかがでしょうか。 ただし起業となると、個人的な事情なども色々と発生してくるので、割と慎重に用意をすべきだと思いますが、 - エンジニアである。もしくはプロダクトを作る力がある。 - スキルや実績的にそれなりに市場価値があると思われる。 - なんとなく次くるサービスや製品ってこんな感じじゃないかという予測がある。 という方は、迷わず起業されてはいかがでしょうか?

時流を読み、その未来を自らの手で実現するという意思をもって行動する方がたくさん増えると、日本のインターネット業界ももっと盛り上がっていくのかと考えております。 最後になりましたが、ライバルが増えるのは怖いです。しかし、本国のインターネット産業がよりよくなり、自分の子供たちがより幸せになる未来が待っていると思うと、それもよいかなと思っています。 今後ともよろしくおねがいいたします。

 

●関連リンク
株式会社Donuts


福山 誠

株式会社Donuts
社長室 社長室長


Comment_u